わたしは高暮に帰ると生き還る
舟山に向かって深呼吸をする
この空気の匂い この水のうまさ
私のからだが生き還るんです
梅桃桜 高暮の春は一度にくる
わらび ぜんまい たら ふき あざみ
山菜採りで山がにぎわう
こうたけが大蛇のようにととぐろを巻く
あけびを食べると
秋がひろがるんです
ここは百年余の歴史を持つ
高暮小学校
父や母の時代は
男先生女先生
僕たち一日中兄弟
のように過ごしたね
あの頃みんな
一輪車に乗れたんです
理科研究はどこにも負けなかった
高暮の魚や虫や草花の研究
先生と住宅に泊まってまとめたねえ
毎年のように賞をもらっていたんです
ダムの水がかれ
黒くなった立ち木の元に
田んぼや家のが現れる
貧しくても頑張って生きた父母の歴史
立ち退き 強制労働でつくられたダムの歴史
私たちはこの地で
新たな高暮を拓くんです
深く大きな高暮の山は
遠く縄文の昔から
村人の暮らしとともにあった
さああなたも
深呼吸を一つどうですか
高暮の水をひとくち飲んで
未来を語り合ってみませんか